漫画以外の読書もせなアカンと思って今さら「64」読んだ
横山秀夫の「64」面白かった。
たった7日しかなかった昭和64年に
起きた誘拐殺人事件。未解決のまま時効まであと1年…という設定が絶妙に郷愁をそそる。
設定の舞台そのものがすでに15年前くらいで、報道協定とか個人情報保護法のこととか、警察広報とマスコミの攻防も時代を感じる。
現在はもうちょっと違う感じではなかろうか?そもそも今だとこの事件は時効にならないはず。
ずっと先の展開が読めず、残りのページ数を見ながらこれで事件が本当に解決するのか?と不思議だったが、最後に一気に全てが繋がる所が見事。
ただ、特殊すぎる状況があまりにも多いのだが、その全てに答え出すわけじゃないんだ…とは思った。それがイヤって事ではなくね。
答えのある所とない所があるのがいいのかも。